「Position Tracking」の解説【SEM Rush】
Contents
SEM Rushの順位監視ツール 「Position Tracking」の使い方を紹介します。
初期設定
監視対象のキーワードは事前に登録しておく必要があります。
まだキーワードを登録していない方は
・初期設定 – SEM Rush の使い方 | SEO Rush
を参考に施策キーワードと自社/競合サイトを登録しておいてください。
トラッキングするキーワードはプロジェクトごとに複数グループ登録できます。
ドメインごとにプロジェクトを作るか、
施策キーワードのカテゴリごとに分けるかはお好みで。
「Landscape」タブ
全体感を把握するためのタブです。
可視性を意味する「Visibility」と
想定流入を意味する「Estimated Traffic」は登録したキーワードの順位状況を教えてくれます。
Visibility に大きな変化がなく、 Estimated Traffic が大きく下がった場合、
BIGキーワードの順位が下がっている場合があるため注意しましょう。

主要キーワードの変動状況をざっと確認し、
動きがあったキーワードは個別のタブでドリルダウンしていきます。
Top Competitors
競合ドメインを20ドメインまで登録できます。
「概要」シートでも見れますが、一度登録しておくと便利です。

SERP Features
強調スニペット、ローカルパック、画像など
SERPs にどのような形式で表示されているかを教えてくれます。
純粋に順位だけを追っていると気づけないので定期的に確認しておきましょう。

Rankings Distribution
上位表示されているURLごとにパフォーマンスを集計してくれます。
1記事で複数キーワードが上位表示されている場合、パフォーマンスが高くなります。
「 概要 」タブ
登録しているキーワードの詳細な順位を状況を確認できます。

設定しているドメインとの推移を比較できるので、
自サイトの好調/不調がひとめで把握できます。
ファーストビューの順位推移グラフはフィルタ機能が強力なので、
施策(仮説)やコンテンツごとにタグを付けておくことで
施策の状況をすぐに確認できます。
ランキングの概要
各キーワードの最新順位を競合と比較できます。

個別キーワードの順位推移を見たい場合は、
キーワードをクリックすると「ランキング」タブに移動して詳細を確認できます。
登録できるキーワードは最安プランで、
デフォルト 500KWですが、1ヶ月あたり $60/500KWから追加購入も可能です。
「 ランキングの分布 」タブ
全体の順位状況を順位レンジ(3位内、10位内,100内)別に集計してあります。

上位内表示率はトラフィックの変化が少ない場合などに指標として有効です。
「 ランキング 」タブ
個別キーワードの順位推移を知りたいときに利用するタブです。

各キーワードごとにSERPsの表示形式、順位変化を把握できます。
気づきにくい機能として
・トレンド列をクリックすると競合と自社の順位推移(+想定流入)
・ 順位をクリックするとランディングページ(LP)
を表示することができるので試してみてください。

「ランディングページ」タブ
URL別の集計ページです。
「トラフィックの推定値」「平均検索順位」「想定流入の総計」を教えてくれます。
URLをクリックすると、「ランクインしたキーワード」と
「下落したキーワード」を知ることができる便利機能があります。

「 競合他社発見 」タブ
登録したキーワード(検索市場)での
「上位表示キーワード数」「平均検索順位」をもとに競合他社を抽出してくれます。
SEM Rush やAWRを利用するメリットですが、
上位100位を監視することで、未知の競合が検索結果に登場した際すぐに気付けます。

「デバイス・場所」タブ
guruプランからの機能ですが、
複数のデバイスや位置情報別に検索順位を取得できます。
登録できるエリアの単位は「市区町村」レベル。
複数のエリアで店舗を展開している場合のローカルSEOでは非常に便利な機能です。
参考記事
Googleマップ最適化でビジネス拠点以外でも検索上位を獲得する方法(ハイパーローカル&ローカル編)
Moz – SEOとインバウンドマーケティングの実践情報 | Web担当者Forum
「 強調スニペット 」タブ
強調スニペットを攻略したい場合、非常に有効な機能です。
自社及び競合サイトがどのような強調スニペットで、
SERPsに表示されているかを教えてくれます。

まとめ
ひとことで言うと「順位取得」機能なのですが
ご紹介のとおり、「Position Tracking」ツールには
基本的な順位取得機能からSERPsの監視や競合ドメインの検知など
SEOに重要な検索市場の理解や現状分析に便利な機能が揃っています。
登録したキーワードとドメインを軸にデータが収集されるので、
初回の市場調査を念入りに行い、当該領域の検索面をしっかり監視しておきましょう。